日本の昆虫編集委員会

『The Insects of Japan 日本の昆虫』は,現在,下記の9巻が出版されています.

第1巻.
アリガタバチ科.寺山 守 (2006)
第2巻.
アザミウマ目:クダアザミウマ亜目.岡島秀治 (2006)
第3巻.
ゾウムシ上科: 概説,形態,系統.ゾウムシ科:クチブトゾウムシ亜科 (1):ヒゲボソゾウムシ族,ニセヒゲボソゾウムシ族,クチブトゾウムシ族.森本 桂・小島弘昭・宮川澄昭 (2006)
第4巻.
ゾウムシ科クチブトゾウムシ亜科(2).(甲虫目)森本 桂・中村剛之・官能健次 (2015)
第5巻.
カザリバ属(鱗翅目, カザリバガ科).黒子 浩 (2015)
第6巻.
ゾウムシ科ヒメゾウムシ亜科.吉原一美 (2016)
第7巻.
ニセマイコガ科(鱗翅目).寺田 剛 (2016)
第8巻.
ヒメバチ科ウスマルヒメバチ亜科ハマキヒメバチ族. 渡辺恭平(2017)
第9巻.
ツヤホソバエ科(双翅目). 岩佐光啓(2017)

会員の皆様には,是非,『The Insects of Japan 日本の昆虫』へのご寄稿をお願い申し上げます. ご寄稿を予定される方は,執筆者のお名前・分類群・原稿完成予定年を日本の昆虫編集員会までご連絡下さい.

執筆者のお名前: (例: 昆虫 太郎)
執筆者のご連絡先: 住所,電話番号,e-mail
分類群および種数の概数: (例: アザミウマ目 クダアザミウマ亜目, 約200種)
原稿完成予定年: (例: 2018年)
原稿予定ページ数: (例: 約150ページ)

なお,『The Insects of Japan 日本の昆虫』は,分類が困難な分類群を研究されている方や, 1つの分類群を沢山の論文に分けて出版された方などにご寄稿頂けますと,日本産昆虫相をより早期に解明でき, 同定と生態・分布に関する情報の拠所を与えることができます.

また,これまでに出版した分類群はいずれも多くの種を含むものでしたが, 今後は,このような大群だけでなく,数十種から成るような比較的小さな分類群のモノグラフも出版していきたいと考えています.

『The Insects of Japan日本の昆虫』執筆要領

I. 目的

この出版物は,日本産昆虫相の早期解明,および日本の昆虫に関する情報と同定の基礎資料を与えることが目的である. 今までにも日本の昆虫相に関して「日本動物分類」,「日本動物分類図説」,「Fauna Japonica」などが計画され, 一部出版されたが,中断されたものもあり,日本国内ばかりでなく近隣諸国からもこの種の出版物が強く望まれている.

正確で容易に種を同定でき,生態,分布,生息環境など種に関する情報を知ることは,生物学の出発点として重要であり, また環境問題や自然保護問題にも昆虫側からより科学的な対応が可能となる.

この出版物は,新種の記載やオリジナルな内容を含むもので,レフェリー制度を取り入れ,日本昆虫学会が編集を行うものである.

II. 内容

  • 分類単位ごとに,モノグラフ形式でまとめる.
  • 検索表,図,写真などを多数いれ,素人にも利用可能な内容にする.
  • 主文は英語とし,同定を可能とする相当量の日本語要約をつける.
  • 新種や所属の記載,新たな系統解析など,新知見を含めることができる.

III.主文 (英語)の形式

Fauna Japonica, Fauna of British India, Fauna of New Zealand, TheInsects and Arachnids of Canada, Fauna Republicii Populare Romine, ФАУНА СССРなどの内容と形式に従う.これらでは,著者ごとに多少項目立てや概説部分の内容が異なっているが,一般に次ぎの項目を含んでいる. Immature stagesを入れるかどうかは著者に一任する.

[例]
扉:表題,著者,著者の所属,発行年,発行所
扉裏:日本での単行本の奥付に相当するもの.版権所属,購入申込先,印刷所,定価.
  • Contents:分類表を加える.
  • Introduction:(簡単にして,以下の項目を独立にしてもよい)
    • Historical Review
    • General morphology and terminology
    • Biology
    • Phylogeny
  • Classification
    • Synonymic listを各分類群につける
    • Key
    • Description (A full statement of the character states of a taxon)
    • Diagnosis (A formal statement of the character states which distinguish one taxon from another) (DescriptionとDiagnosisを別にするかどうかは一任)
    • Distribution
    • Originalityの高いものには Specimens examinedを加える
    • Biology (Life cycle, Host, Parasitoidなど,主要参考文献 (著者・年号))
    • Text figures (沢山入れ,重要な点には矢印をつけて,記載の文中で照合させる)
  • References
    (体裁は最近のEntomological Scienceに準ずる)
  • Index
  • Host indexまたは Host の分類順か ABC順の一覧表
  • Plates (Index を最後に置くものもあるが,Plates の紙質を変えるような場合にはこの順が便利)(原色図版も可能)
  • Text figuresは原版の通りとし,後へまとめて Plate とするか関係ページに入れるかの挿入部位は著者が決める.

オフセット版下原稿の場合,Header は,偶数ページ:著者,奇数ページ:Taxon 名,Page 番号の位置は上外側,Page は扉から最後の Plateまで通し番号とし,扉・Contents・Index などを別立てにしない. (最近の Fauna 関係出版物はこの方式が多い)

IV. 日本語テキスト

素人でも容易に同定可能な内容とし,図解検索表的なものか,検索表で text figure や plate の図との対応を十分に行えるように配慮する. ページは主文からの続きとする.

V. 投稿

原稿は,十分に推敲したもので,適当な方の校閲を経たものが望ましい.

命名記載に関しては,国際動物命名規約の規定および勧告を尊重したものでなければならない.(Holotype は公的機関に保存する)

原稿本文は,Microsoft Word形式(.docあるいは.docx)で,図表はJPEG形式,TIFF形式,Adobe Illustrator形式(.ai)や Microsoft Power Point形式(.pptあるいは.pptx) ,Microsoft Excel形式(.xlsあるいは.xlsx)等で保存したファイルを編集委員長宛に送付する.

送付方法は,メールの添付ファイル,ウェブでのダウンロード,書留郵便等のいずれでも構わない. なお,メールの添付ファイルまたはウェブでのダウンロード等で送付する場合,事前に編集委員長へ原稿ファイルを送信する旨の連絡をすることとする.

日本語テキストと検索表には,「日本産土壌動物検索図説」,「日本産カミキリムシ検索図説」,「日本産トンボ幼虫・成虫検索図説」, 「日本産水生昆虫検索図説」などを参考にし,容易で確実に同定できるものにする.

原稿の投稿にあたっては,出版計画との兼ね合いから,事前に委員長に相談されたい.

(2016 年 4 月改正)

日本の昆虫編集委員(2022-2023年)

山田量崇
兵庫県立大学(委員長)
広渡俊哉
九州大学農学研究院
三田敏治
九州大学農学研究院
坂巻祥孝
鹿児島大学農学部
中村剛之
弘前大学白神自然観察園
丸山宗利
九州大学総合研究博物館
山根正気
鹿児島大学理学部

連絡先

〒669-1546 兵庫県三田市弥生が丘6丁目 兵庫県立大学自然・環境科学研究所/兵庫県立人と自然の博物館
日本昆虫学会 日本の昆虫編集員会 (山田量崇)
(Tel: 079-559-2001, E-mail: yamada[at] hitohaku.jp)[at]=@